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注意(募集ではありません、旅の提案です) お問い合わせをお待ちいたしております。

芭蕉 松尾芭蕉の足跡を旅する

芭蕉
 

芭蕉

     月日は百代の過客にして 行かふ年も又
     旅人也。 舟の上に生涯をうかべ 馬の口
     とらえて老をむかふる物は 日々旅にし
     て旅を栖とす。 古人も多く旅に死せるあり。
     予もいづれの年よりか 片雲の風に
     さすらへ 去年の秋江上の破屋に蜘の古
     巣をはらひて やゝ年も暮 春立る霞の
     空に白川の関こえんと そゞろ神の物に
     つきて心をくるはせ 道祖神のまねきに
     あひて 取もの手につかず。 もゝ引の破
     をつゞり 笠の緒付かえて 三里に灸す
     ゆるより 松島の月先心にかゝりて 住
     る方は人に譲り 杉風が別墅に移るに
     草の戸も住替る代ぞひなの家面
     八句を庵の柱に懸置。
                    おくのほそ道より

   

宿泊 提案 那須温泉

コース名 吟行 期間 春から〜11月30日
旅行代金 ¥18.800〜¥28.800    
特典・特長 松尾芭蕉の奥の細道を歩く    
日程表
日程 行程 食事
1日目 集合場所(7:30〜8:30)発=東北道=羽生SA(休憩)=西那須野IC=昼食
  宿泊場所(17:00)着予定
2日目 (7:30〜8:30)発==昼食
=解散場所(19:00)着予定
     
食事  
自然薯

1.350円

自然薯を使ったとろろ蕎麦定食

自然薯と松尾芭蕉


 旧暦で6月1日は、「むけの朔日」といい大石田や最上地方では自然薯を山から掘ってきて食べた日です。
しかも、旧暦の6月1日は農休日でもあったようです。また梅雨の最中で当時田植作業も終わり草取り作業の頃です。疲弊した身体を癒やし、真夏に備えて滋養と強壮に特に良い「自然薯」を食べて疲れを取ったそうです。

 紅葉した自然薯の蔓を目印に掘り収穫するのですが、雪国では、初雪の降る頃が収穫時季になります。
雪の降らない地方では、冬期間でも掘り出せますが自然薯の蔓に雪が付着すると、雪の重みで蔓が切れてしまい目印がなくなり掘り出すことが出来なくなります。

 その後根雪となり春まで休眠状態になります。やがて春が来て、休眠から目覚めた親芋から新芽が出てきます。
旧暦6月1日ごろは、その新芽を探して掘ることが出来ますが、その時季を過ぎると急速に親芋はやせ細っていきますので、最後の掘り取り機会となります。

 そのような時節に、俳聖 松尾芭蕉が当時山形県を訪れて、梅雨の最中、大雨のため境田の「封人の家」に二泊しております。そして、旧暦の5月17日に尾花沢に入り、旧知の鈴木清風宅に地元の俳人たちの歓待をうけて十泊しています。

  旧暦5月27日、清風らの勧めで予定外の「山形立石寺」へと旅たち午後3時ごろ着き、その日の内に参拝しています。宿は、預り坊に一泊し5月28日朝に立ち、午後2時大石田の一栄宅に着きました。この夜は疲れたので俳諧はなく休んでいます。

  旧暦5月29日芭蕉は、一栄・川水をともなって黒滝山向川寺に参詣しています。道程の途中で俳諧があり、夕飯は川水宅でご馳走になりました。
旧暦5月30日、ご馳走になったその日歌仙「さみだれ」を満尾しています。

  そして、旧暦6月1日に大石田を立ち新庄へと向かいました。予定にない山寺立石寺へ1泊して帰る強行スケジュールをこなし、蒸し暑い梅雨の時季大石田にいる頃は、芭蕉・曾良共に疲れが最高に達していたと想われます。

  このことは、曾良の日記から伺えます。そんな情況を見て、川水・一栄らは、当時の食習慣から芭蕉の健康を気遣い、滋養と強壮に特に良く、しかも胃腸に大変優しい消化酵素の多い自然薯を調理し、朝夕の食事に出したと思われます。
一栄・川水の芭蕉への優しさであったのでしょう。

 芭蕉は、紀行中に自ら浄書して真筆の懐紙を旅の記念として唯一の歌仙を残しています。
おくのほそ道に、「最上川乗らんと、大石田といふ所に日和を待つ。
           ここに古き俳諧の種こぼれて忘れぬ花の昔を慕い、芦角一声の心をやはらげ、
            この道にさぐりを足して、新古二道に踏み迷ふといへども、
           道しるべする人しなければと、わりなき一巻残しぬ。
             このたびの風流ここに至れり」と書いてあります。

 清流、一栄、川水らのもてなしの心が、山形県に長く滞在させたものと思います。
また、芭蕉は「尿前の関・養泉寺・尾花沢・山寺・大石田」で次の名句を残しております。

尿前の関にて 「蚤虱馬のばりこくまくらもと」

養泉寺にて 「涼しさを我が宿にぢてねまる他」

尾花沢にて 「まゆはきをおもかげにしてべにの花」

山寺にて 「閑かさや岩にしみ入蝉の声」

大石田にて 「五月雨を集めてすずし最上川」

このように旧暦の6月1日に大石田を立つまでに、芭蕉が大石田に数日間滞在して居たと言う歴史と自然薯に関わる物語があります。

  雪室熟成自然薯です。むけの朔日に食味していただければと思います。
2011年の今、せっかくなので芭蕉が食べたであろう自然薯を使った食事を探してみます。


自然薯

自然薯(じねんじょ)とは

 自然薯の特徴は、市販されている山芋とはちがう、強い「ねばり」と「ぬめり」。昔から精がつき身体に良いといわれ、滋養強壮に効き、重宝されてきました。

 漢方では「山薬」と称され珍重されています。
特に有名な強精作用や若返り効果については、ねばりの成分であるムチンが粘膜や体液の成分であり、目や口とか呼吸器および消化器の粘膜や体液を補給すると同時に、天然グルタミン酸が良質のたんぱく質として、細胞を若返らせ、肌のツヤもよくすることによるものです。
ねばりが強いものほどムチンも多く、高価なだけ相応の効果があります。

粘るのも黒くなるのも本物の証


自然薯には、活性酸素を退治して血液をサラサラにする、と言われる物質のポリフェノールが多く含まれており、褐色に変化するのがその証です。
又、ポリフェノールに含まれるイソフラボンには、更年期障害、ガン、心臓病、骨粗しょう症などの予防や改善に効果があることが解ってきました。
色の黒い食べ物や褐変する食べ物には生命エネルギーが満ちているといえます。
芭蕉は果たして自然薯を薬膳としていただいていた記録があるようです。
ねばりとアクが元気の素
自然薯とは、本来は日本原産の野生種の山芋を意味しています。

 


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